みつと先生
教育熱心な親にありがちな躾(しつけ)の一つに、“ゲーム禁止”があります。
私は、プロ家庭教師だけで80組以上も親子を担当してきました(ほとんど半年以上の長期)。
その中で、子どもが勉強が嫌い(そもそも親が嫌い)と思っている子は、“ゲーム禁止”されている子が意外にも多いのです。
みつと先生
しかも、そんな親ほど“ゲーム禁止”に明確な根拠がないのです。
「子どもが勉強しないから」と言うのに、親自身が勉強していないのです。
みつと先生
まず“ゲーム禁止”の親に考えて欲しいことがあります。
それは、“ゲーム禁止”されて子どもにはどんな影響があるかです。
現在、小学生でも2人に1人がスマホを持っていると言われています。
男子ならSwichなどゲームを含めたら、ほぼ100%持っていることでしょう。
また、日本のゲーム・アニメ産業は世界をリードしていて、もはや一つの大きな文化となっています。
そんな中、“ゲーム禁止”となれば、
というように、子どもにとって大きなマイナスになってしまうのです。
そんなゲームを、“あえて禁止”ということは、
くらいしか、子どもが“ゲーム禁止”に従いたくないのは当たり前なのです。
みつと先生
子どもの事情を無視して、躾と称して“ゲーム禁止”を強制している親が多いのです。
みつと先生
国語専門塾の塾長として、私は“知的・戦略的ゲーム”のみOKだと考えています。
私は、国語専門塾の塾長として、親子どちらも納得するゲームとの付き合い方を考えてきました。
その結論が、“知的・戦略的ゲーム”のみOKというものです。
みつと先生
“知的・戦略的ゲーム”をやることで、読解力や語彙力、思考力、目標達成力などさまざまな能力を高めることができると考えています。
しかも、“楽しみながら”です。
今回は、“知的・戦略的ゲーム”を以下5つに厳選して紹介します。
このページの目次
みつと先生
“知的・戦略的ゲーム”は、大人でもハマってしまうほどよくできています。
みつと先生
言わずと知れたカードゲームの傑作・遊☆戯☆王デュエルモンスターズ。
世界大会も開催されている、知的・戦略的ゲームの代表です。
遊戯王カードは、
このように、“戦略”と“運命”が勝敗を左右する、おもしろい要素しかないゲームなのです。
みつと先生
考え抜かれた“戦略”の中に“運命”があるのです。
なんか、カッコいいですね!(私もアニメもカードもファンです)
遊戯王カードをさらにおもしろくしているのは、ルール・環境の変化です。
大会で優勝した人が、同じデッキで連続して優勝することがほぼ不可能なシステムになっています。
みつと先生
強者になっても、考え続けなければ強者でい続けられないのが、遊戯王なのです。
みつと先生
私が塾長を務める国語専門塾では、実は夏期講習で遊戯王を教材にしています。
遊戯王はルール自体はかなりシンプルですが、カードの種類が多く各効果はとても複雑です。
例えば、カードの効果の場合、
ほんの少し違いですが、デュエルの展開は全然違ってきます!
みつと先生
カードの効果をちゃんと読まないと、デュエルで相手とトラブルになったりします。
これはカードゲームだけでなく、実社会でも変わりませんよね。
みつと先生
ポケットモンスター、ちぢめてポケモン。
こちらもゲーム・アニメ共に世界中で人気です。
ポケモンはカードゲームもありますが、ここではポータブルゲームを紹介します。
ポケモンは、ゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター赤・緑」が1996年に発売されてから、大ヒットシリーズを生み出し続けています。
みつと先生
ポケモンは、世界のゲーム史に名を刻む名作シリーズと言えるでしょう。
発売から25年以上経った今でも大人気です。
みつと先生
ポケモンシリーズの特徴は“冒険”です。
ポケモンは、キャラの種類が「赤緑」の151匹からどんどん増え続け、現在は1000種をこえています!(笑)
そんな個性ゆたかなポケモンを、
といったさまざまな楽しみ方があります。
しかし、これらはすべて“冒険”をもとにしています。
みつと先生
ポケモンは“冒険”=ストーリーがよく作り込まれています。
日本のトップクリエイターが企画・制作にたずさわっているからです。
ポケモンの“バトル”も“冒険”も、“攻略”していくこと自体が大切です。
みつと先生
“攻略”とは、目標を達成するためにやるべきことをちゃんとやることです。
“バトル”で勝つためには、ポケモンのレベルを上げたり、タイプの相性を考えたりする必要があります。
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みつと先生
攻略本や攻略サイトを調べて“攻略”していくこともおすすめです。
わくわく感は下がりますが、調べること自体が読解力を上げます。
みつと先生
「カタンの開拓者たち」(以下「カタン」)とは、ドイツのボードゲームで、20か国以上の国*で遊ばれています。
*日本にも「日本カタン協会」があり、全国大会も開催されています
みつと先生
カタンは、無人島を侵略≒入植していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利となります。
大航海時代…、入植…、繁栄…。
世界観がただのボードゲームではありませんね(笑)
遊び方は以下の通りです。
*開拓地は1ポイント、都市は最大8ポイントなど
カタンは5~6名で遊べますが、一般的なボードゲームとは一線を画す“知的・戦略的ゲーム”の要素があります。
みつと先生
それは他プレイヤーへの“交渉”です。
カタンでは、手に入れた資源をプレイヤー間で交渉して交換することができます。
交換はとても奥深く、相手にもメリットがある=勝利に近づく資源の交換を前提に、“自分の方が”勝利に近づくようにする必要があります。
みつと先生
まさに国家間の外交ですね!
この世界観・リアルさg、“知的・戦略的ゲーム”だからこそのおもしろさです。
みつと先生
スマブラも知的・戦略的ゲームなんですよ。
私はプロ家庭教師ですが、国語の授業でスマブラを教材にしていました(笑)
スマブラ=対人スポーツの理由は、以下の通りです。
まとめると、スマブラは
プレイヤー×キャラ×環境×運
このように、対人スポーツの要素を多く含んでいることが分かります。
スマブラでありがちなのが、ガチャガチャとテキトーに操作してむやみに攻撃しまくることです(笑)
みつと先生
どんなゲームでも、“ただやっているだけ”では意味がありません。
“どうやったら勝てるのか”を考えてやることが大切です。
例えば、
など、上級者であればあるほど深く考えていて、直感になるまで考え続けています。
みつと先生
考えるには言葉が必要です。
しかもスマブラの場合、スポーツと同じで、考えたことをとっさの判断・操作で実現しなければなりません。
みつと先生
シムシティは、町・都市づくりのゲームです。
どう〇つの森とはリアルさが全然ちがいますよ(笑)
シムシティでは、いつも何気なく暮らしている町を、市長=“作り手”側として見ることができます。
都市計画には、
道路・鉄道、住宅・商業・工業の区画、電気・水道、警察署や病院、学校、娯楽施設、ごみ処理場…
住民への税率を決めたり、隣の町と取引したり、時には住民からクレーム対応もあります(笑)
みつと先生
市長はご多忙です!(笑)
身近な道路も公園もタダじゃないんです!
シムシティはシミュレーションゲームなので、失敗し放題です!(笑)
みつと先生
内緒ですが、つくった町に地震やトルネードなど災害を起こして壊滅させることもできます(笑)
いきなり町を大きく発展させて、住民の満足度が高くすることは難しいです。
“なぜうまくいかないのか”を試行錯誤しながら町づくりしていくことが、読解力を上げることにつながります。
みつと先生
“ゲーム禁止”の親は、禁止する前にこれらのゲームを攻略してみてはいかがでしょうか?
なかなか攻略できないと思いますよ(笑)
今回 紹介した“知的・戦略的ゲーム”5つは、とても質が高く、遊びながら読解力を高めることができます。
試験の点数など目の前のことに一喜一憂するのではなく、長い目で見て本当に子どものためになることを考えてみてはいかがでしょうか?
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