TOP > 話題のニュース・トレンド 自己啓発・名言・思考法 アニメ・ドラマ・映画 > 【ネタバレ図解】『マトリックス・レザレクションズ』ストーリー解説!感想・考察・批評も
みつと先生
この日を待ちに待っていました…
ついに『マトリックス・レザレクションズ』公開です!!
公開初日の2021.12.17、新宿ピカデリーで観て来ました。
『マトリックス』シリーズの新作を、今この時に観られることに幸福を感じました^^
みつと先生
『マトリックス・レザレクションズ』を観てみた率直な感想は、
・ふつうにおもしろかったけど、“なくても良い作品”
・これ、続編『5』決定じゃない?
という感じです。
第4作『マトリックス・レザレクションズ』のストーリーはやはり難しいです。
しかし、3部作ほどの深さはないです。
シリーズ三部作の監督はラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹でしたが、「作る必要性を感じない」とリリーが降りているのも納得です。
みつと先生
『マトリックス』シリーズは、個人的には3部作で完結だと考えていました。
第4作は、あえて続編を作らなければならないほどの新しさ・深さはないと考えます*
*詳しくは、ストーリー解説をご覧ください
みつと先生
第4作を観るなら、シリーズ3部作を観ておくことをおすすめします。
コアなファン向けのストーリーなので、観ておかないと意味不明ですよw
第4作は、シリーズ3部作を前提に作られているため、予習・復習は絶対です!
3部作の映像がところどころ出てくるので、コアなファンにとっては感動ものです>_<
予習・復習はDVDを観るのと同時に、以下の関連記事をご覧ください(どれもわかりやすいです!)
・シリーズ3部作の順番▼
【図解】『マトリックス』シリーズの順番はこれがベスト|“裏話”『アニマトリックス』とは?
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【図解】『マトリックス』3部作を《Matrix学》の第一人者がまとめ・解説
・名言でわかるシリーズ3部作のストーリー▼
映画『マトリックス』シリーズ名言9選|《Matrix学》の第一人者が厳選!
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世界一わかりやすい『マトリックス』シリーズの教科書【イラスト図解・3万3000字超】
みつと先生
では、『マトリックス・レザレクションズ』のストーリー解説に入ります。
ネタバレなので、映画を観るまで読まないでくださいねw
このページの目次
解説モードに入るので、サングラス外しますねw
みつと先生
第4作を公開初日に劇場で観て、特別版パンフレットも参考にした上で、
ストーリーをわかりやすくまとめ&解説していきます。
みつと先生
さっそくネタバレですが、第4作のキーマンはネオよりもトリニティーなんです!w
『マトリックス・レザレクションズ』の登場人物(キャスト)▼
重要人物に★マークをつけています。
3部作から続けて登場する人物は、
のみです。
モーフィアスは3部作と役者が変わっています*が、これにはストーリー上の理由があります。
*3部作まではローレンス・フィッシュバーン(カッコよかった…)
みつと先生
第4作は、ストーリー的にも時系列的にも3部作の続編です。
第3作『マトリックス・レボリューションズ』の結末は、
となっています。
第4作は、元に戻ったとかではなく、3部作後のストーリー=続編なのです。
みつと先生
ストーリー大きな展開は、次の通りです。
『マトリックス・レザレクションズ』ストーリー展開▼
ストーリーは、ネオが精神科に通っているところから始まります。
そのセラピストがアナリストという人物(プログラム)です。
第3作で死亡したはずのネオはなぜか“復活”していて、第1作と同じ「起きてもまだ夢見てるような感覚」を覚えています。
みつと先生
なんと、ネオは仮想世界「マトリックス」に再び囚われていたのです。
それに気づきながらも、ネオ自身に3部作での記憶が残っているのでさらに混乱している*のです。
*ネオはゲーム会社で働いていて、3部作での記憶を元に「マトリックス」というゲームを開発し、超有名ゲームクリエイターになっていますw
ネオがマトリックスに“復活”した理由は、第3作の後の世界に理由がありました。
みつと先生
第3作では、ネオの戦いの末、機械と人間の2つの世界に平和が訪れました。
いや、そのはずでした。
ネオは救世主の役割を果たし、制御不能になったスミスと共に削除されます(=ネオもスミスも死亡)
ネオとの取引で、機械(機械仕掛けの神)はザイオンへの攻撃を中止し、2つの世界に平和が訪れます(3部作・完)
しかし
その後、人間をエネルギー源=“電池”として栽培できなくなった機械は、
その資源を奪い合い機械vs機械の戦争を始めたのです。
みつと先生
機械とはAI=人工知能です。
つまり人間の心を持っているため、人間と同じ戦争の歴史を繰り返し始めたのです。
すると、どうなるのか。
“あの歴史”も繰り返されるのです。
みつと先生
そう、機械は再び人間を“電池”にするべきザイオンを攻撃し、滅亡させたのです。
第4作ではすでにザイオンは滅亡していて、人間はアイオという都市に移住しています。
ネオが「マトリックス」に“復活”した理由はここにあります。
第3作でネオは死亡したはずでしたが、機械によってネオは救世主として「マトリックス」に“復活”させられたのです。
ポイントは、“ネオだけでなくトリニティーも”ということです。
みつと先生
ネオの救世主の能力は、トリニティーと2人で真の力を発揮するという特性がありました。
2人は特別なカプセル*の中に入れられ、最重要人物=プログラムとして「マトリックス」に囚われるのです。
*レザレクション・ポットという
ただ、3部作でのネオの戦いは無意味だったわけではありません。
例えば、
ネオを再び救い出す時、人間の作戦に協力した機械*がいました。
彼らはシンシエントと呼ばれ、人間とアイオで共生しているのです。
みつと先生
コアなファンに朗報です!
なんと、“伝説のモーフィアス”が登場します!
4作目のストーリーが進むと、ローレンス・フィッシュバーンが演じたあのモーフィアスが登場します!
ただし、彼はすでに死亡しています。
あのモーフィアスは、3部作の戦い後も“ネオ主義”*を盲信し続け、
最後まで人間を導き続け、戦い死んでいった英雄として、石像になっていたのです。
*ネオ主義:ネオが救世主だと信じる思想
みつと先生
感動ものです…
死に様がモーフィアスらしいというか、まさに指導者ですね。
みつと先生
ネオは「マトリックス」に“復活”しました(させられました)。
しかし、彼はビルからビルに飛べなくなるほど、救世主としての能力を失っていました。
ネオは、自身が眠っていたカプセルの隣に、トリニティーのカプセルがあることに気づいていました。
彼は「次はオレが彼女を信じる番だ」と、バッグス船長のムネモシュネ号のチームで救出に向かいます。
その作戦を支えた人物(プログラム)がサティー*です。
*第3作、ネオがトレインマンに囚われた時に出会った少女。第4作では、大人になっておりオラクルのような能力を手に入れていた
みつと先生
トリニティーの目的は、「ネオを愛し、救う」でしたね。
ネオとトリニティーは強い愛によって結ばれていました。
愛が世界が救うとか言いたいわけではありませんw もっと、淡々と見ていきます。
第1作で、オラクルが
「救世主であることは恋をするのと同じ」
と語っていますが、ポイントは思い込みです。
ネオとトリニティーは愛し合っていることで、お互いを信じ合う力≒盲信が強いのです。
みつと先生
思い込み、そして《選択》…
これはシリーズ3部作の核心的メッセージでした。
「マトリックス」では思い込みの強さが最大の強さ*なのです。
*【再掲】意味がわからない方は、こちらをちゃんと読んでくださいね!▼
【図解】『マトリックス』3部作を《Matrix学》の第一人者がまとめ・解説
ネオらはトリニティーを救い出し「マトリックス」から脱出する時、ハンドラー(またはボット)*に追われます。
追い込まれた2人は「心を解き放て」とビルから飛びます。
*「マトリックス」の住民だが、アナリストが命令するとエージェントのような機能を持つ
みつと先生
ネオは飛べたのか…、と思ったら、飛んだのはなんとトリニティーでした。
真の救世主は、トリニティーだったのです。
みつと先生
スミス&アナリストは、改良版「マトリックス」のプログラムの一つです。
スミスは、相変わらずネオ≒救世主の対極にある存在*です。
*ネオだけでなく、ネオとトリニティー2人の対極になっている可能性あり
アナリストとは、3部作の設計者(アーキテクト)の進化版です。
(つまり、あのアーキテクトはすでに削除されているということですね…>_<)
みつと先生
第4作では、スミスもアナリストも超重要人物ではないので詳しくは省略します。
みつと先生
第4作には、3部作を元にした新たなメッセージがある考えています。
トリニティーは救世主として覚醒し、ネオと共に「マトリックス」を新しい世界に創り変えていくことになります。
第4作はここが結末=ハッピーエンドです。
みつと先生
第4作のメッセージは、“それでも真実を知りたいか、戦うか”ではないでしょうか。
ネオとトリニティーは、3部作での戦いがほぼ無意味になってしまいました。
あれほど戦ったのにも関わらず、です。
この“現実”を受け入れるのか、それとも仮想世界「マトリックス」で何も知らずに生きていくのか…
2人は、赤か青かの選択を迫られます。
みつと先生
2人は、それでも真実を知り、戦うことを選択したのです。
これが第4作の核心的なメッセージです。
みつと先生
私は、第4作は3部作ほどの深さ・新しさはないと考えています。
つまり、“なくても良い作品”ということです。
第4作は、3部作を元に作られています。
ただ、『マトリックス』シリーズのメッセージは、3部作で完璧すぎるほど完結しています。
どうしても、その続編ではさらなる深さ、新しさを出すことが難しいのです。
みつと先生
3部作が偉大すぎるが故ですね。
また、現代的なマーケティング要素の影響もあると考えられます。
3部作は、ストーリー・メッセージ共に超難解でしたが、
第4作は、メッセージが直接的すぎる=簡単になっています*
*例えば、ネオの目的は平和なのに対し、スミスの目的は「暴力的な復讐」と超シンプルに語られる
みつと先生
エンディングを最後まで観ると、その揶揄なのか、
メディアの本質は「刺激と拡散」だとして“キャットリックス”として売ろうか、みたいな会話*が流れますw
*ネオはゲーム制作会社「メタ・コーテックス」に勤めていて、彼のチームの新作ゲーム開発のミーティングでの会話
みつと先生
第4作の結末が第1作と同じハッピーエンドだったので、続編『マトリックス5』が決定なのです。
『マトリックス』シリーズがこんなカンタンに終わるわけがありませんw
3部作の核心的メッセージは《選択》でした。
《選択》とは、《支配》を支配するということ=《自信》*です。
*意味がよくわからない方は、ちゃんと読んでくださいね!(2)▲
第4作の核心的メッセージは“《選択》し直す”、つまり《選択》です。
みつと先生
新シリーズのテーマが“《選択》し直す”なら、
ネオとトリニティーの2人が「マトリックス」をどんな世界に創り変えていくのか、示す必要があるでしょう。
みつと先生
第4作をいい感じの意味にとらえるなら、
令和時代の大人に“選択を諦めるな”と伝えているように感じます
令和時代は、未来が見えない時代です。
映画『マトリックス』風に言えば、
理解できない選択の先は誰にも分からないのに、自ら選択しなければならない時代です。
ネオやトリニティーのように“真実”を知りたくないほどの変化がこれから起こるかも知れません。
みつと先生
映画『マトリックス』シリーズを貫くテーマには《支配》《選択》《自信》などがあります。
これらは、令和時代を生き抜く哲学そのものです。
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みつと先生
続編『マトリックス5』も楽しみですね!w
■仕事
■座右の銘