英語勉強中
最近、「TOEICは必要ない!」「TOEICを受けても意味がない!」というような、TOEICに批判意見をネットなどで目にします…本当に受ける意味ないのかな?
そんなお悩みに答えます。
TOEICは、学校や就活で必要となることも多いので、勉強中に必要性について迷ってしまう方も多いでしょう。
SEICA
迷いながらの勉強ではなかなか成果が出ません…!
今回は、アメリカの大学を卒業した著者が”英語が話せる立場”から「TOEIC不要論」の本質に迫りたいと思います。
TOEIC受験を考えている方、TOEICが本当に不要なのか疑問に感じている方に読んでいただけたら嬉しいです。
このページの目次
日本で、英語力を証明する指標としてお馴染みの、TOEIC。
企業や、大学などで規定の得点を求められることも少なくありません。
しかし、最近「TOEICは必要ない!」と主張する人をたまに見かけます。
はるっぺ
ネットでTOEICのこと調べてたら、TOEICは受けても意味ないって書かれてて…
本当にそうなのかな…?
SEICA
うーん。それって誰がどういう意図で言っているんだろう…
まずは、TOEICが本当に不必要なのか、どのような根拠でそう言われているのか見ていきましょう。
はるっぺ
「TOEICを勉強しても英語は喋れるようにならないでは?!」というのが1つ目の主張。
SEICA
なるほどね〜。
一般的なTOEICはリーディングとリスニングのセクションに分かれており、スピーキングの能力は問われません。
実際に、一般的なTOEICでは、リスニングとリーディングさえできていれば高得点が狙えます。
スピーキングやライティングなど、アウトプットのスキルが問われるわけではないので、
結果的に、TOEICを勉強してもスピーキング力は上がらないのではないか、という主張でしょう。
はるっぺ
確かにTOEIC高得点でも、全然英語喋れない人って多い気がする…
はるっぺ
「TOEICの得点は海外では役にならないのでは?!」というのが2つ目の主張。
実は、就職などの際に、英語力の証明としてTOEICを採用しているのは日本と韓国くらいなんです。
例えば、アメリカに留学する際などに英語力の証明として用いるのは、TOEFL。
イギリスの場合は、IELTS。
このように、国によって英語力の証明に使えるテストが違うのです。
SEICA
実際に私が留学した時に大学に提出を求められたのはTOEFLの得点です。
ですから、グローバル化している今の世の中で、TOEICの得点を持っていたところで、
海外では何の役にも立たないのではないかという主張です。
はるっぺ
「TOEICは対策が命。英語力はさほどなくても高得点が狙える」というのが3つ目の主張です。
TOEICに対策本などがたくさんあることはみなさんご存知でしょう。
どんなテストでも、過去問や対策本などはありますが、
TOEICは選択問題であることや、毎回出題される問題に一定の傾向があることから、テクニック的な対策方法が多いです。
はるっぺ
確かに、一定のルールさえ覚えてしまえば、
全問解けそうかもって思ってしまいますよね。
ですから、対策さえすれば英語力がさほどなくても点数が取れてしまうのではないかという主張でしょう。
さて、ここからはTOEIC不要論の主張が本当に正しいのか、
不要であるという意見の本質に迫っていきたいと思います。
SEICA
TOEICは本当に意味のないものなのでしょうか?
「TOEICの勉強をしても英語が喋れるようになれないから、TOEICは意味がない」という主張は、目的と手段が逆転してしまっています。
TOEICは本来、英語力の証明のテストです。
SEICA
TOEICは英語のレベルを証明するものであって、
英語力を向上させるためのものではないということです。
実際に、私がアメリカの大学に留学してすぐ、
日常会話は何とか不自由なくできるというレベルでTOEICを受けた時の点数が740点です。
対策などは何もせず、レベルの確認のためだけに受けました。
SEICA
上場企業の一般社員に求める平均点が600点なので、悪くないですよね。
つまり、英語力さえあれば特別な対策などしなくてもある程度の点数は取れるものなのです。
TOEICというのは英語が使いこなせる人が、英語力の証明として得るものであり、英語力をつけるために受けるものではないのです。
「TOEICを受験しても日本と韓国でしか有効じゃないので意味がない」という意見がありましたが、これも本質的ではありません。
そもそも、ほとんどの資格は獲得した国でしか有効ではありません。
SEICA
日本の運転免許を持っていても、
アメリカでは運転できないのと同じことです。
他の資格に置き換えて考えてみれば普通ですよね。
それは、英語の証明になっても変わりません。
SEICA
前述した通り、英語の証明に関しては各国違ったテストを採用しています。
つまり、TOEICを受けてもアメリカに留学する際には何の役にも立ちませんが、
日本で就職活動をする時には有効である、ということです。
自分の目的に適していれば、TOEICは意味のあるものでしょう。
「TOEICはテスト対策さえすれば点数が取れるので、大した価値がない」というような意見がありますが、
対策して点数が取れるというのは、ある程度の英語力の基礎があるというのが前提です。
残念ながら、TOEICは、英語力0の人が対策だけして受験して、点数が取れるようなテスト内容ではありません。
SEICA
どんなテストを受けるときも、対策というのはプラスアルファーですよね。
もちろん、TOEICも例外ではありません。
TOEIC不要論の本質をたどってみれば、当たり前なことばかりでしたが、
そもそもなぜそのような主張がされているのでしょうか?
SEICA
誰がどんな理由でTOEIC不要論を唱えているのか、考えていきましょう!
まず考えられるのは、なぜTOEICを受験するのか、という根本の目的が曖昧になっているという可能性です。
TOEICを受験する人の大半は、会社や学校に言われて仕方なく受験したり、
大学の学部の方針で半強制的に受験させられるという人が多いようです。
SEICA
受けさせたれてる…という、受け身マインドセットということですね。
そうするとどうしても、「受けること」が目的になってしまいますよね。
そして、「受けたくない」という気持ちが、「受けない理由」を探してしまうのではないでしょうか。
SEICA
「やらされてる」と考えるのではなく、
TOEICを受けることで自分にどんな得があるのか、
しっかり目標設定をすることが大切ですね。
目的を明確にしたり、自分のゴールを設定することは
勉強に限らず、仕事でも大切なことですよね。
SNSが普及し、「バズらせる」や「炎上させる」を目的としたコンテンツが作成されるようになった昨今では、
注目を集めるために、少々過激な発言をする人がいることは珍しい話ではないでしょう。
SEICA
ネット上では極端な意見の方が、読者の目に止まるのは事実ですもんね。
SEICA
でもそういうのって、物事の本質ではないことが多いですよね。
「TOEICは必要!」という見出しよりも、「TOEICは無駄!意味ない!!」という方が、皆さん気になりますよね?
そういった理由で、TOEIC不要説が流行っているとも考えられるでしょう。
TOEICは資格の一種なので、活用場面のない人は取得する必要はないでしょう。
では、どんな人にTOEICは必要なのでしょうか?
SEICA
TOEICがあると有利な場面って結構あるんですよ〜!
どんな場面でどのくらいのスコアが求められるのか紹介していきます!
ここまで、「TOEICは必要なのか・不必要なのか」という意見を紹介してきました。
ここからは、実際に英語が話せる米大卒の著者から見て、TOEICの受験をオススメできるのはどんな人なのか紹介していきます。
SEICA
TOEIC受験を迷ってる方は参考にしてみてください!
前述した通り、TOEICは英語力の証明なので、英語で楽しく会話をするのが目的の人には必要ありません。
英会話をマスターしたい人は、まず英語を聞いて実際に話す練習をするべきです。
そのためには、単語や文法など基本的な英語力は不可欠です。
さらに、日常会話を上達させるためには、ネイティブが実際に使う言葉を実際のスピードで聴きとる練習が必要です。
SEICA
ほとんどの場合、実際のネイティブ英語はTOEICのリスニング問題より、
スピードが早く、使う単語も最初は聞き慣れないものが多いでしょう。
実際のネイティブスピーカーの会話はペースが早く、スラングも多いので、学校で英語を学んでいただけの人は最初苦戦するかもしれません。
でも、コツを掴めばそこまで難しいことはありません!
英会話は、とにかく楽しく上達するのが大切ですね。
英会話の勉強の仕方は、別の記事で詳しく紹介してありますよ!
TOEICの勉強をしていると、難しい単語ばかりで「こんな単語いつ使うんだ…」って思いますよね。
はるっぺ
日本語訳を読んでもピンとこない単語があったりして…。
事実、日常会話で頻出する単語は限られています。
はるっぺ
「海外ドラマはたった350の単語でできている」なんて表紙の本も流行りましたよね。
しかし、忘れてはいけないのは、
海外ドラマはたった350の頻出単語と、
数え切れないくらいの非頻出単語からできている、
という事実です。
SEICA
頻出の350語以外も、日常会話で重要な役割を果たしています。
では、TOEIC英単語帳の最初の方に登場する単語で例えてみましょう。
"abandon"(廃棄する、見捨てる、放棄する)
日本語に置き換えると、見捨てる、放棄する、ってなかなか使う場面が思いつきませんよね?
廃棄するなら、捨てる(throw away)でも通じそうですよね。
SEICA
実は、これでも実際に通じます。
「それで通じるなら簡単な単語を使えば問題ないじゃないか!」そう思いますよね、
確かに、話す時は簡単な言葉を使えば問題はありません。
しかし、困るのは自分が聞き手になった時です。
SEICA
日本語に置き換えて考えてみましょう!
日本語の会話で、「廃棄する」と言う言葉は「捨てる」と言っても通じますが、
「廃棄」と言う単語も、普通の会話で使われていますよね?
相手が「廃棄」と言う言葉を使った時に、自分がその単語の意味を知らないと会話がそこで止まってしまうんです。
SEICA
これは幼稚園児と大人が会話しているような感じですよね。
もちろん、簡単な単語だけでも会話をするのは可能です。
しかし、大人のネイティブスピーカーとスムーズな会話をしようと思ったら、
相手と同じくらいの語彙力が必要になるのです。
SEICA
不自由なく英語を使える状態になるくらいの語彙力をつけるために、
TOEICの必修単語はちょうどいい指標なんです!
私も留学前にTOEICの英単語を勉強していましたが、
その時は使い道がわからなかった単語もネイティブと話していると意外と活用されていたりして役に立ちました!
英単語の勉強の仕方は他の記事でも紹介しています。
英語学習の目的が「海外留学」という人におすすめしたい、英語力を試せるテストがTOEFLとIELTSです。
前述したように、TOEICは基本的に日本と韓国くらいでしか英語力の証明として認められません。
SEICA
留学先に合わせた英語力証明のテストを受けましょう。
アメリカではTOEFL、イギリスではIELTSが有効なのが一般的です。
TOEICと比べ、選択問題ではなく記述式である点や、スピーキングやライティングのセクションがあるのが特徴です。
高得点を取るには、かなり高いレベルの英語の総合力が問われます。
TOEICとは学習法なども異なるので、しっかりと対策してテストに臨みましょう。
SEICA
学習だけに限りませんが、
何かやるときは必ず目的意識をはっきりさせることが大切です。
しっかりとした、目的意識があれば「TOEIC不要論」のような曖昧な論議には惑わされなくなるでしょう。
ぜひ皆さんの学習に役立ててみてくださいね!