TOEICで600点は難しい?600点を取るための効率的な勉強法

記事更新日: 2020/08/10

ライター: yuki

TOEIC勉強者でTOEICスコア600点を一つの指標として考えている人は多いのではないでしょうか?

就職活動や転職活動、昇進などでTOEICのスコアが必要な場合に、一つの指標になることが多いです。

TOEICを受験するのであれば、600点を目指すことをお勧めします。

就職や転職活動でも、TOEICが600点ない人は多いので、ライバルとの差もつけれることでしょう。


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私も就職活動当時はTOEICの点数が670点でしたが、大手企業でも目にとまっていました。

英語学習者の中ではそう高い点数ではないかもしれませんが、TOEIC600点は目指す点数としてはいい指標です。

就職活動や転職活動以外で英語学習のためにTOEICをやる場合でも、現状が500点以下の場合は600点を目指してみましょう。

しかし、気になるのはTOEIC600点をとるのは難しいのではないかということではないでしょうか?


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私は学生の時TOEIC受験を初めてして、600点がはるか高い壁の向こう側にあるものだと感じていました。

本記事では、TOEIC600点のレベル感や狙った方がいい理由及び必要な勉強などを紹介します。

 

この記事でわかること

・TOEIC600点のレベル感

・TOEICの問題構成やスコアと英語レベルの相関関係

・TOEIC600点達成のための勉強法

ライタープロフィール
yuki

学生時代、TOEIC400点レベルでマレーシアの短期の研修に参加。

中学・高校で学んできた英語は実戦では全く役に立たず、ショックを受ける。

帰国後、様々な学習方法を探究・実践。

5年間勉強し続け、今では一人でも海外旅行を楽しめるようになりました。

TOEIC600点のレベル感

TOEIC受験者のうちTOEIC600点を達成している人はどのくらいいるのでしょうか?

TOEICの運営会社が各回ごとのスコア分布や年ごとの受験者のデータ分析を行っています。

TOEICの運営会社調査のデータによると2019年のTOEIC受験者全体のスコア分布は以下のようになっております。

2019年のTOEIC受験者を例にとると赤枠で囲った部分がおおよそ600点を達成している人のスコア帯です。

最も多いのが545〜595点になり、その次に多い結果となりました。

そのため、おおよそ平均点ぐらいの点数だということができます。

このデータからも600点というのは高い壁だとは言えません。

 

TOEICの特徴

問題構成

TOEICの問題構成としてはListeningパートとReadingパートがあります。

全部で7種類のパートがあり、それぞれ問題の出題形式が異なります。

最初にあるListeningパートは4つのパートで構成されています。

Listeningパート

Part1 写真描写問題(6問)

写真が問題用紙に印刷されています。

放送される4つの分のうちもっとも写真に適合している文を1つ選び答案用紙にマークしていきます。

Part2 応答問題(25問)

問題用紙に各3つの文が印刷されています。

問題用紙には書かれていない文が一文放送され、その応答として正しいものを3つの文のうちから1つ選んで答案用紙にマークします。

Part3 会話問題(39問)

2人あるいは3人の男女が会話をしていきます。

会話文は問題用紙には印刷されていません。

会話文に対して設問が3つ用意されており、設問1つあたりの回答の選択肢はそれぞれ4つあります。

会話に対する設問の回答として正しいものを選択します。

Part4 説明文問題(30問)

アナウンスなどの放送分が流れます。

放送分は問題用紙には印刷されていません。

放送分に対して設問が3つ用意されており、設問1つあたりの回答の選択肢はそれぞれ4つあります。

放送文に対する設問の回答として正しいものを選択します。

後半のReadingパートは3つのパートで構成されています。

Readingパート

Part5 短文穴埋め問題(30問)

各問題で短文が用意されており、1部分が()になっています。

選択肢が4つあり、()にはいる単語やフレーズを選択肢ていく問題です。

文法に関する知識が問われる問題となっています。

Part6 長文穴埋め問題(16問)

Part5に対し、長文が用意されており、1つの長文の中に数個()があるので、その部分を4つの選択肢から選択していく問題です。

文法に関する知識が問われる問題となっております。

Part7 長文読解問題(54問)

1つの文書から構成される問題や2つあるいは3つの文書から構成される問題など、あらゆるタイプの文書を読み解いていく問題です。

1つの文書に対し、数個の設問があり、回答として正しいものを4つの選択肢から選択し、回答していく問題になります。

 

各スコアとランク

TOEIC運営会社の一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会はTOEICのスコアとコミュニケーション能力の相関的な指標を以下のようにしています。

あくまでも相関的なものなので、絶対の指標ではありません。

相関的な分析データということから各スコアにおいて、その先コミュニケーションを取れるように学習していけば、下のランクの人よりも短い学習時間でコミュニケーションが図れるようになるという考え方もできます。

600点というのはCランクになっております。

TOEIC受験者の平均点が580点から590点なので、600点は平均点レベルです。

そう考えると、高い壁ではないのではないでしょうか?

 

平均点におけるスコア配分

下記はTOEICの運営会社が調査した2017~2019年の3年間における平均点になります。

平均点はいずれの年も580〜590点という限りなく600天に近い数字となっております。

その中でListeningとReadingのスコア配分に注目してください。

いずれにおいてもListeningの方が高いスコアがとられています。

TOEICにおいてはListeningの方がReadingよりも難易度が低いです。

Readingが難しいと感じても、Listeningを勉強し配分の高い点数を取ることで、Readingを補うことも可能になります。

 

TOEICスコアと評価

就職活動・転職活動

学生の就職活動でよく履歴書にTOEICの点数を書けるのは600点以上と言われていたのではないでしょうか?

正直なところ明確な基準はありません。

一部の大手企業はTOEICの最低基準を600点としている企業もあります。

しかしながら、ほとんどの企業ではTOEICのノルマを設けていません。

しかし、点数が高ければ、採用者や面接官の目に止まることも多いです。

まずは600点を目指し、可能であれば700点くらい取っておいた方がいいでしょう。

外資系など英語を使う仕事であれば、もっと点数をとっておく必要があると思います。

 

昇進・出世

昇進に関しても求められているTOEICの点数は会社やその会社の中での役職によって全く違います。

TOEIC600点以上を求められている場合もあれば、700点以上の場合もあるかと思います。

600点も必要ない会社も多いでしょう。

600点必要な場合は次項のTOEIC600点を取るための効率的な勉強法を参考にしていただければと思います。

600点も必要ない場合でも次項と同じような方法を継続してみましょう。

低いよりは高い方がいいですし、上を目指した方が、必要点数に対しても余裕が生まれます。

 

TOEIC600点を目指すための勉強法

TOEICテストにはReadingとListeningの問題があるとお伝えしました。

Readingはほとんどの人が受験英語や学校英語で経験しているでしょう。

しかし受験のListeningはほとんど勉強してこなかった人がほとんどではないでしょうか?

TOEICに関してはListeningの方が難易度が低いのですが、音声が1度しか流れず、さらにスピードが速いことから、難易度が高いと認識してしまいがちです。

しかしPart7などで出てくる長文とPart3,4で出てくる英文を比較すると圧倒的にPart3,4の英文の方が簡単です。

ListeningのPart3,4を集中的に勉強することで、TOEIC600点は容易に達成することができます。

公式問題集などの模試形式のものを最低4回分準備し、何回も模試形式として解いていきましょう。

土日は1日1回〜2回分解くくらいがちょうどいいです。

Readingはこの時に解説を理解しておきましょう。

Listening個別の勉強
  • 解いた問題を解説をしっかり理解します。
  • 平日忙しい場合はPart3,4を1日1回分解くようにします。
    ※この時に先読みの訓練を行いましょう。
  • Part3,4の音声を常に聞くようにしましょう。
    ※聞き流しはダメです。
  • 3の音声に慣れてきたら、1.3倍速くらいで聞くようにしましょう。

1〜4を数ヶ月間繰り返し行っていくだけで、Listeningの力はかなりついていくはずです。

音源のスピードを上げて聞くというのも、本番のリスニングのスピードがゆっくりに聞こえるので、落ち着いて問題を解くことができるようになります。

時間はないが、TOEIC600点は必要という時の勉強法なので、英語力がつくかは別の話になります。

この時に音読やシャドーイングといった勉強は効率が悪くなるので、必要ありません。


yuki

私はこの勉強を2ヶ月ほど行い、TOEIC530点→670天に一気に上がりました。

ちなみにReading個別の勉強は行いませんでした。

ここで、必要な時間は1日の勉強に当てれる時間と現状の知識量によって変わってくるので、1〜2ヶ月で600点必ずいくとは言えません。

しかし、600点というゴールに向かって寄り道をしない最短のルートになっています。

 

この記事を書いたライター

yuki

学生時代に海外に興味を持ち、使える英語の学習をし続けている。

英語学習の中で、英語の日常会話を難なくこなせるようになり、TOEICの点数もあげることができた。

英語を習得するために色々な勉強法を試してきました。

そういった英語学習の情報をお伝えしていきます。

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