TOEIC対策のおすすめは公式問題集?効率の良い使い方

記事更新日: 2020/08/12

ライター: yuki

TOEIC対策といえば、単語や文法の知識がある程度必要ですが、一番は問題に慣れることが重要ですね。


ちなみ

学生の時TOEICを受けたんだけど、単語の勉強ばかりしてたら、特にリスニングの問題についていけなかった。

 

プロフィール
ちなみ

ライター(yuki)の友達で、海外に行くのが好きなのだが、英語は話せない。

学生時代にTOEIC受験したことあるが、時間の関係上英単語のみの勉強になってしまい、TOEICリスニングのスピードに圧倒され、ついていけなかった。

しかし海外をもっと楽しむために、現地の人と会話を楽しみたいと思っており、今英語を学び始めている。

そして、英語学習の一貫としてTOEICにもう一度挑戦する予定である。


yuki

まず英単語から入るのは大事なんだけど、そこで時間がなくなるのはよくないんだよ。

問題形式に慣れておかないと時間内に解き切れないから。


ちなみ

じゃ、練習問題に時間をかける方がいいの?


yuki

英単語を勉強しつつ、練習問題に取り組む必要があるよ。


ちなみ

それじゃ勉強時間も相当必要になってくるってこと?


yuki

勉強時間はかなり投下しないといけないよ。

TOEICの問題は量が多く、問題に慣れておく必要があります。

そうしなければ、リスニングだけで集中が切れてしまったり、前の問題が気になって、頭に入ってこないということになりかねません。

しかし、模擬試験をして慣れておけば、試験本番に慌てなくて済みます。

また、TOEICにより近い練習問題に取り組む必要があります。

その問題集の一つとしてTOEICの運営会社が制作している公式問題集があります。

市場に色々な問題集が流通していますが、公式問題集が理論的に最も本番に近いといえます。

その理由や使い方を本記事にて紹介していきます。

 

注意点

TOEICの問題を解くには英単語や文法の知識がある程度ないと厳しいです。

単語や文法が苦手な人は、先に勉強してから問題集にはいることをお勧めします。

この記事でわかること

・公式問題集の概要

・練習問題として公式問題集が最良の理由

・公式問題集の使い方

ライタープロフィール
yuki

学生時代、TOEIC400点レベルでマレーシアの短期の研修に参加。

中学・高校で学んできた英語は実戦では全く役に立たず、ショックを受ける。

帰国後、様々な学習方法を探究・実践。

5年間勉強し続け、今では一人でも海外旅行を楽しめるようになりました。

TOEICの公式問題集とは?

公式問題集概要

TOEICを主宰するアメリカの教育機関であるETS(Educational Testing Service)が本番のTOEICテストと同じプロセスで問題を制作しています。

音声はTOEICの公式スピーカーにより録音されています。

内容としてはサンプル問題が数問と200問が2回分収録されております。

問題集Ver. 3以降はインターネットから音声のダウンロードが可能となっています。

※2020年8月現在でVer. 1~Ver. 6までの公式問題集が発売されています。

 

公式問題集のメリット

公式問題集の制作はTOEICの公式機関が行っております。

それに対して本屋で他のTOEIC本の制作はどこになっているでしょう?

TOEIC対策を教えている講師や990点ホルダーなどが制作していたりします。

本番のTOEICテストを制作している機関が同じプロセスで制作した問題集が最もTOEICに近いといえます。

また吹き込まれている音声に関しても公式問題集はTOEICの公式スピーカーの声が吹き込まれています。

スピーカーが変わると、音声が聞き取れるかどうかはかなり変わってきます。

TOEIC本番で流れる音声と同じ声の音声に練習時点で慣れておかなければいけません。

公式問題集が最良と言える理由(メリット)をまとめると下記2点になります。

▼メリット
  • TOEICテストの公式機関ETSが制作している
  • TOEICの公式スピーカーの音声が収録されている

 


ちなみ

制作者がどこかっていうのは盲点だった。

確かに本番により近い問題に取り組む方が大事だね。


yuki

スポーツの練習とかでも相手の特徴だったり、会場と同じ場所で練習して感覚を掴むのが大事だったりするから、同じことだね。

 

公式問題集のデメリット

公式問題集は本番のTOEICテストに近い質の練習問題ができるというメリットがありました。

一方でデメリットも存在します。

公式問題集のデメリットとしてはコストにあると言えます。

例えば公式問題集以外で有名な問題集として以下があります。

こちらは非公式問題集ですが、全部で600問収録されています。

つまり、3回分の練習問題を解くことができます。

こちらも良書と呼ぶ声がありますが、金額は公式問題集より安いです。

まとめると公式問題集のデメリットは下記1点となります。

▼デメリット
  • 収録されている問題が2回分の割に料金が高い

ちなみ

料金の問題より、敵を知るという意味でも公式問題集使う方が大事って考え方でいいのかな?


yuki

まさしくその通り。

ただ公式問題集を全部やってしまって物足りないんだったら、非公式問題集を使ってもいいとは思うけど。

公式問題集の使い方

3回模擬試験形式で解く

1回目

タイマーで120分測り、マークシートを用いてTOEIC本番を意識した状態で模擬試験を行う。

音声もイヤホンではなくスピーカーにすることで、本番に近い環境の音声を聞くことができます。

最初の段階では時間内に全ての問題を解き切ることはかなり難しいでしょう。

そのため、終わらなかった問題はそのままでも構いません。

答え合わせをしてスコアがどれくらいか出してみましょう。

時間内に解けなかった問題をいったん最後まで解きましょう。

1回目終了時点では解説はさらっと読んでどこを間違えたか確認しておきましょう。

2回目

1回目を終えた時点から間を空けすぎないうちに、2回目に取り組みましょう。

ここで1回目と2回目でできた問題とできなかった問題を振り分けてみましょう。

そして3回目の模試にいく前に解説をしっかり読み、復習をしましょう。

知らなかったフレーズや英単語も本番でまた出てくる可能性があるので、覚えましょう。

3回目

2回目が終わり、解説もじっくり読み、復習をある程度したところで、もう一度時間を測定し、本番の試験を意識して行いましょう。

マークシートが足りないと思うので、何枚も印刷しておくといいと思います。

3回目が終わったら再度スコアを出し、1回目と比較しましょう。

そして、3回目以降も何度も使い倒しましょう。

1回目〜3回目の公式問題集の使い方を簡単に以下にまとめました。

公式問題集の1〜3回目の使い方
  • 1回目は時間測定し、本番を意識して、解く
    解説はさらっと読み、間違えたところは確認する
  • 2回目は1回目の答え合わせ後、間を空けずにもう一度解く
    解説はしっかり読み込み、単語やフレーズも覚える
  • 3回目は1回目と同じように解き、スコアを1回目と比較する

3回模擬試験を行うのは最低条件です。

3回以降の勉強において、どれだけ公式問題集を使うかが、TOEIC攻略の鍵になると言っても過言ではありません。


ちなみ

反復するのが大事ってことだね。


yuki

そう。

と言ってもただ同じように何回も解けば、できるようになるってものでもないから、トレーニング方法が大事だよ。

 

解説は読んで終わりじゃない

TOEICの公式問題集の解説の冊子にはスクリプトがついています。

練習問題をして、解説やスクリプトを流し読見して、終わりというのはやめましょう。

スクリプトはTOEICで出てくる表現や会話の流れが詰め込まれています。

極端なことを言うと覚えるくらい読み込めば読み込むほど、TOEICのスコアアップの可能性が高くなります。

ListeningとReadingそれぞれありますが、それぞれの使い込み方を紹介します。


yuki

解説やスクリプトを読んで納得して、終わっていたら半分以上損しているよ。


ちなみ

英文の解説読み込むの苦手かも。


yuki

ListeningとReadingでおすすめの使い方があるから紹介するよ。

 

Listeningパートの使い方

現状のレベルと目指すスコアによって使い方は異なってきます。

初心者〜初級・中級編(目安:500〜700点目標)

①先読み訓練をする

ListeningパートのPrt3,4において、先読みができるかどうかが鍵になります。

TOEICの問題用紙を開いた瞬間がPart3の先読み開始の合図といっていいでしょう。

各問題に対して設問を先読みしておき、可能であれば、4つの選択肢をざっくり把握しておくと、問題を解く時楽になります。


yuki

先読みをできるようにならなきゃ600点はきつい。

ここはひたすら数をこなして慣れるだけ。


ちなみ

600点以上狙いたかったら、練習するしかないわね。

 

②音源のスピードを上げて聞きまくる

まずは600~700点を目指したい時に通常のスピードから少し速度を上げた状態で音源を聞くトレーニングをすることをお勧めします。

この時にただ聞き流していてはダメです。

意識を音声に集中させて、状況を映像としてイメージする癖をつけましょう。

TOEIC600〜700点を目指す場合は一言一句聞き逃すことなく、聞くのではなく、全体としての話の流れを掴むのが大事です。


ちなみ

音声早くしてかつ音に集中かー。

ハードル高いなー。


yuki

そもそも通常速度で聞き取れなきゃ早くしても意味がないから、まずは通常速度で音についていくところからだね。

 

③音読

音読の際に重要なのは音源から聞こえてくる音声をそのまま自分で発音できるようになることです。

英語には音が重なったり、音が消えたりする場合がありますが、これらを自分で発音できるようになることが、音声を聞き取れるようになるコツです。

基本的に自分で話せる音は聞き取ることができます。

最初は一文一文でも音声を切りながら、読んでいくと、無理なく取り組むことができます。


yuki

TOEIC600目指すのに音読は絶対ではないけど、公式問題集を使い倒すという意味ではやっておいて損はない勉強法だよ。


ちなみ

英語の音読苦手なんだよねー。


yuki

英語のリズムを意識しながらやっていくと楽しくなるかもよ。

 

中級〜上級編(目安:800点以上目標)

これ以降は700点に達してからでいいです。

800点、900点を目指す場合はおすすめのトレーニングです。

精聴力を上げるための勉強法であり、リスニングの勉強法としては難易度が少し上がり、約20分の勉強でもかなり疲れが出てきます。

 

④ディクテーション

ディクテーションは聞いた音を文章に書き起こすトレーニングになります。

スクリプトは見ずに、聞こえた音声を英文として書きます。

聞こえたが綴りがわからない場合は、仮にカタカナなどで書いておいても問題はありません。

このトレーニングの意図としては書き起こすために、音声にしっかり耳を傾けるということを通して、正確に音を聞く力をつけていくところにあります。


yuki

ディクテーションは音声を何度も聞いて、音読した後だったとしても、結構負荷がかかるよ。

1回で書き取れないから。


ちなみ

英語を書き起こすって、考えただけで難しそうだわ。

 

⑤オーバーラッピング

オーバーラッピングは音読の延長上にあるトレーニングほうでスクリプトを見ながら、音声を聞き、音声通りに発音していく方法です。

音声と同じ速さで読む必要があるので、スピードにも慣れることができます。

音声と同じスピードで話すことができれば、本番でも音声についていくことができるでしょう。


yuki

音声のスピードに合わせて、音読していくような感じだよ。

音声の喋り方やリズムも真似した方がいいから、意識するとちょっと難しいかも。


ちなみ

音読の練習の中でスピードも意識できるようにならないと、大変なトレーニングだよね。

 

⑥シャドーイング

シャドーイングは音声が流れた後2語ほど遅れて、音声に影のようについていくというトレーニングです。

音をしっかり聞き、聞こえた音と同じ音を発音していくことが求められます。

聞きながら、話すので聞く力を伸ばすと同時に、話す力もつけていく作業になります。

しかし、自分の喋り声で音声がかき消されてしまうので、注意しましょう。


yuki

シャドーイングをお勧めする英語リスニング勉強法は多いけど、そもそも聞き取れるの前提だから、900点レベルを目指す時におすすめの勉強法だよ。


ちなみ

かなり先の話だね。


yuki

負荷がかなりかかる。

その分、練習を継続した時に得られる効果はでかいけどね。

リスニングだけでも色々なトレーニング方法がありますが、上級編はどれも負荷がかかります。

一つだけをやり続けるのではなく、組み合わせでトレーニングしていってください。

 

Readingパートの使い方

初級〜中級編

①時間配分を意識して解きまくる

Readingは時間配分が鍵になります。

時間配分を意識した時方ができるようにトレーニングしましょう。

問題を解く順番もPart5→6→7の順に解くのが絶対ではありません。

Part7の中でも時間がかかる問題もありますが、1つの文書で5問の設問がある問題もあります。

これはもったいないので、解ける問題を落とさないためにも、時間配分をできるようにしましょう。


ちなみ

問題数が多くて、時間配分考えるの難しい。私多分苦手かも。


yuki

僕も時間配分はすごく苦手で、ここの時間配分ができるようになるまではスコアが700超えれなかった。

Readingパートの鬼門だよ。

 

 

②苦手な英文法を抑える

英文法は基本的に中学校・高校で習うようなものが多いでしょう。

英文法書は新たに買わずに、中学校・高校で使っていたものが残っていれば、それを使っても良いです。

自分がよく間違える英文法の傾向を分析し、英文法書でしっかり理解しましょう。

もし残っていなければ新たに買い足しても良いでしょう。

ただし英文法書自体は辞書のようなイメージで使用できるものをお勧めします。


yuki

何回も練習問題をしていると、つまずくポイントが同じということが見えてくると思います。

そこは苦手ポイントなので、絞って学習していこう。


ちなみ

全体をやっていると時間がかかるから、効率よくってことだね。

 

③精読

精読とは文章を正確に読むトレーニングです。

時間を意識した練習問題の中では、斜め読みをするしかない部分もあります。

しかし、精読をできるようになった上での斜め読みができれば、1回読んで理解できる文章が増えます。

精読のやり方は主に2点です。

精読のやり方

・リスニングに比べ、複雑な文章もあるので、文構造を理解しましょう。

・1文の中で切れる部分にスラッシュを入れながら、分解しやすくしましょう。


yuki

スラッシュを入れながら、精読していくのは大事なやり方です。

少しずつ文構造や複雑な文の切れる位置がわかるようになってきます。


ちなみ

スラッシュを入れながら読むのは高校の時に授業でやってたわ。

文構造を理解するという意図があったのね。

 

 

④音読

③の精読を行った後に英文の音読をしましょう。

ポイントとしては音読をしながら、英文の意味、状況を頭の中でイメージすることです。

そして英文を役する時に返り読みをしないことです。

返り読みをするとどうしても時間がかかってしまいます。

左から右に順に読んでいきながら、その流れの中で訳するというトレーニングで難しいですが、是非試してみてください。


yuki

ただ漠然と音読するのではなく、意味を頭の中で考えながら音読するのがポイントだよ。

発音も大事だけど、文を読んでいる順に左から訳していくイメージ。


ちなみ

意味を訳しながら声に出して読んでいくって難しいわね。

 

隙間時間も使い倒そう

寝る前の時間や通勤時間など1日の空いた時間は意外に多いのではないでしょうか?

そういった時はTOEICの音声を流しましょう。

問題を実際に解く必要はないので、音声の速度を変えることができるアプリなどを使って、1.3倍〜1.5倍の速さで聞いてみましょう。

時間も45分かかる音声が1.5倍にすれば、30分で聞き終わることができます。

通勤時間が1時間かかる場合は片道通勤している間に2回分の音声を聞くことができます。

またもっと時間を短縮したい場合はPart3,4の音声だけを聞きましょう。


ちなみ

通勤時間を英語づけにすれば、1日に取れる時間が短くても、英語に触れる時間は長くすることができるわね。


yuki

時間は捻出するものだからね。

公式問題集勉強法まとめ

公式問題集を使った勉強法のまとめとしては以下になります。

ReadingとListening共通の取り組みと各パートごとでのやり方になります。

公式問題集以外にも色々な問題集がありますが、あれこれとやる必要はなく、公式問題集を何冊かやるようにしましょう。

また問題演習が終わった後は、その問題集を使いこむことで実際のテストに近い良質の問題を定着させることができます。

▼共通
  • 1〜3回通しで問題を解く
  • 解説を読み込む
▼リスニング
  • 先読み訓練
  • 繰り返し音声を聞く(音声スピードを上げる)
  • 音読
  • ディクテーション
  • オーバーラッピング
  • シャドーイング
▼リーディング
  • 時間配分を意識した問題演習
  • 苦手な英文法を抑える
  • 精読
  • 音読

 

この記事を書いたライター

yuki

学生時代に海外に興味を持ち、使える英語の学習をし続けている。

英語学習の中で、英語の日常会話を難なくこなせるようになり、TOEICの点数もあげることができた。

英語を習得するために色々な勉強法を試してきました。

そういった英語学習の情報をお伝えしていきます。

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