トンガもビットコイン導入?ビットコインがドルに取って代わる日

記事更新日: 2021/10/11

ライター: いどゆう

いどゆう

太平洋の小さな島国、トンガビットコインを法定通貨化に前向きというニュースが飛びかっています!

実現すれば、中米エルサルバドルに続いてビットコインを法定通貨にした2例目となります!

実はトンガ以外でも徐々に広がりつつある、ビットコイン法定通貨化の流れ。
課題もまだまだ多いように思われますが、トンガや世界はビットコインとどう付き合っていくのでしょうか?

いどゆう

今回はトンガのビットコイン導入とその後の世界動向について考察していきます!

▼この記事を読んで分かること

・トンガってどんな国?
・ビットコインを法定通貨にするメリットと課題
・今後の動向予測

プロフィール
いどゆう
・大学卒業後上京し、不動産営業マン兼Webライターという2足のわらじで生活
・LIFENOTEでは主に「受験」「ブロックチェーン」「新技術」を担当
・自身も仮想通貨に投資中

事の始まり

いどゆう

2021年10月、トンガの国会議員Lord Fusitu'a氏がビットコインを法定通貨にする法案を作成していると発表しました。

関連法案を2022年5月に議会に提出する予定だそうです。

ちなみに、このような動きは各国に出てきており、メキシコブラジルアルゼンチンなども一部議員からビットコイン導入に前向きな意見が出ています。

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どの国がエルサルバドルに続くか、という点に注目が集まっていますが、動きが速いのがトンガです。

トンガってどんな国?

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詳しい背景を説明する前に、トンガがどんな国か見てみましょう!

トンガは南太平洋に浮かぶ、約170の島群からなる国家です。
オーストラリアから約3000㎞、ニュージーランドからも約2000㎞離れた絶海の孤島。

 

人口は約10万人、全部の島を合わせても面積は東京都の1/3、奄美大島とほぼ同じ大きさの小さな国です。

日本だと、かぼちゃラグビーが有名です!

いどゆう

2019年の日本開催のラグビーW杯にも出場し健闘しました!

国民の5人に4人が肥満というちょっと変わった特徴もあります。

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そんなトンガがなぜビットコインの法定通貨化を目指しているのでしょうか?

背景

理由① 海外送金手数料が安い

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トンガは、GDPの実に40%海外送金が占めています。

こうなるとやはり海外送金手数料によるロスもかなりの額になります。

いどゆう

Fusitu'a氏によれば、海外送金手数料は通常30%、時には50%に上る(!)こともあるそう・・・

いどゆう

その点、ビットコインであれば介在する金融機関がないため手数料が非常に安く済みます!

この辺りの事情はエルサルバドルとほぼ同じですね。

「手数料の分だけ、国民の所得も増やすことができる!」というのがFusitu'a氏の主張です。

理由② 銀行口座を持っていない人も利用できる

トンガは国民の70%が銀行口座を持っていないとされています。

ビットコインは銀行口座を開く必要がなく、スマホ上で全ての手続きが可能。
誰もが金融活動、経済活動に参加できるようになります。

いどゆう

この辺りの事情もエルサルバドルと似ています。
小国の途上国では銀行インフラを整えるより、ビットコインを導入した方が早いという事情があります。

実現までのハードル

ハードル① トンガ国立準備銀行(中央銀行)が反対

いどゆう

トンガのビットコイン法定通貨化にはハードルもあります。
最も大きいのがトンガ国立準備銀行(日本でいう日銀)が反対していることです。

中央銀行が賛成しなければ、議会での承認もその後の準備手続きもままならず、現段階で大きなハードルとなっています。

いどゆう

Fusitu'a氏は「所得が増えるのだから、国民の理解は得られる!」と強気の姿勢ですが、
世論を背景に国立準備銀行や議会を納得させられるかが、導入の大きなカギとなるでしょう。

ハードル② システムを整備できるか不透明

ビットコインを法定通貨にした場合、専用のウォレットを開発したり、ビットコインに対応した金融システムを導入する必要があります。

また、既存の法定通貨(パアンガ)との兼ね合いもどうするか、も大きな課題でしょう。

いどゆう

金融先進国ではないトンガがどこまでシステムを整備できるか、まだ具体的にはなっていないようです。

ハードル③ リスク(=ボラティリティ)が大きい

日々急騰、急落を繰り返すビットコイン。その変動幅は株式や不動産のそれとは比較にならないくらい激しいものです。

いどゆう

振れ幅が非常に大きいため今日のビットコインの価値が明日には半分になっている恐れも十分にあります。
(倍になっている可能性もありますが。)

現状、日常使いの通貨としては使いにくいのは否めません。

いどゆう

今後、ビットコインが投機対象ではなく通貨として認められるようになるかが大きなカギと言えるでしょう!

まとめ

まだまだ、ハードルが残っているトンガのビットコイン法定通貨化。

いどゆう

しかし、エルサルバドルを皮切りに他の国でもビットコイン導入に肯定的な意見が出てきています!

特に、中南米国家や小国でその流れが顕著です!

これらの国は近隣国への出稼ぎ労働者が多く、海外送金額が大きいことがビットコイン導入に舵を切りやすい要因です。
(中南米はアメリカへの出稼ぎ労働者、トンガはオーストラリアやニュージーランドへの出稼ぎ者が多いです。)

賛否両論ある政策ではありますが、徐々に広がりを見せているのも事実。

いどゆう

この流れが何を意味しているのか、考えることが大事ですね!

この記事を書いたライター

いどゆう

「世界一分かりやすい」ブロックチェーンライターを目指す!
・仮想通貨を猛勉強し、現在投資中。NFTも購入済み!
・NFT、GameFi、メタバースの無限の可能性を探る!
Twitterでも情報を発信中!

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