毎年3万人超が受験する人気資格のビジネス実務法務検定。
ビジネスで使える基礎的な法律の知識を証明する資格で、法律知識を幅広く学習することができる人気の民間資格です。
コンプライアンスの遵守が重要視されている昨今、法律の基礎知識は更に重要になってきています。
そんなビジネス実務法務検定の資格について、資格の概要から難易度、更には資格の将来性までを徹底的に深掘りして解説したいと思います。
しゅん
コンプライアンス違反をすることは会社にとって致命的なことに繋がりかねません。
そのようなリスク回避に一人ひとりの法律知識が重要になってきます。
このページの目次
ビジネス実務法務検定は「ビジネスにおいて自分を守る法律の基礎知識を付ける」資格です。
ビジネスとコンプライアンス(法令遵守)とは切っても切れない関係があります。
コンプライアンスの知識を持たずに取引先との契約書の締結を行ってしまうと、会社に思わぬ損害を与えてしまうということも考えられます。
そのようなリスクを回避するために幅広い法律の基礎知識を学習することを目的とした資格です。
しゅん
ビジネス法務検定には難易度別に1~3級までの3種類の資格が用意されています。
2級と3級は受験資格がないので誰でも受験することができ、1級の受験には2級を合格する必要があります。
ビジネスとコンプライアンスは切っても切れない関係にあり、実際の業務でも取引先との契約締結や労務関係など法律知識を必要とする場面は多岐にわたります。
法律関係の基礎知識を学習しておくことで様々なビジネスシーンで応用し、活用することができます。
法律関係の資格は意外と種類がありません。
難関資格といわれる司法書士や行政書士、社労士などの法律を専門に扱う資格の足掛かりとして、法律の資格を取得するという点では民法や刑法・労働法などの基礎を学ぶことができるビジネス実務法務検定を取得するメリットはあるといえます。
コンプライアンスを遵守しているような企業からリスクを回避することができる知識を持っているビジネス実務法務検定の評価は高い傾向にあります。
就職や転職の際に取得しておくことで、あくまで民間資格レベルで就職や転職にそこそこ有利になる資格といえます。
また、在籍中にビジネス実務法務検定2級以上を取得していることを昇給の条件にしているなどの評価をしている企業も増えてきています。
しゅん
あくまでも基礎知識を得る資格で、実務に資格自体を活かせる場面は多いとは言えません。
しかし、法律の基礎知識を持っていることで様々な応用や活用ができる便利な資格といえます。
AIの存在によって様々な資格の存在が脅かされるという話を聞いたことがある方も多いかもしれません。
確かに法律を専門に扱ういわゆる士業と呼ばれる仕事も将来的にはAIに置き換わってしまうといわれています。
その点、あくまで入門としての基礎知識を身に付けるビジネス実務法務検定はもともと資格自体に専門的にこなす業務が無いため、無くなることはないといえます。
それどころか、近年ではコンプライアンスを遵守する企業が増えているため、法律の基礎知識を証明するビジネス実務法務検定はこれからも一定数の需要が見込めるといえます。
しゅん
資格で身に付けた法律知識をいかに様々な業務に活かせるかという点がこの資格のポイントです。
個々の社員の知識の問題なので、資格がなくなる心配はないといえます。
ビジネス実務法務検定2級所持者は企業の法務担当で平均年収は400~600万といわれています。
しかし、あくまでも資格所持を前提とした法務での実務経験を求められるものが多いのも事実です。
また、企業によっては2級所持で1万円、3級所持で5,000円程度の手当てを支給している企業もあるようです。
しゅん
自身の会社で資格手当が設定されている場合、取得難度を鑑みてぜひ取得するべき資格といえます!
ビジネス実務法務検定の勉強時間は受験する等級にもよりますが、独学なら3級で40時間程度、2級で80時間程度、1級になると2級取得から更に40時間程度必要とされています。
2級、3級はテキストと問題集を独学で勉強するだけで十分に合格を狙える資格といえます。
また、1級に限っては受験資格に2級の合格が条件になるため、2級から続けて取得を目指す場合更に40時間の学習時間が必要となります。
1日1~2時間を目安に学習をした場合、3級取得に2~3ヶ月、2級取得には4~6ヶ月程度かかることになります。
しゅん
3級と2級は年2回試験が開催されますが、1級の試験は年1回だけです。
1級の取得を目指す場合は2級合格からそのまま学習を継続できるようにスケジューリングをしましょう。
ここまでビジネス実務法務検定の資格について様々な視点から深掘りしてきましたが、ここでは実際にビジネス実務法務検定の取得難易度はどの程度なのかを紹介したいと思います。
各等級の合格率はおおむね、
となっています。
2級と3級に関しては合格率が高い資格といえますが、1級の合格率はかなり低くなっています。
その理由としては、2級と3級の試験はマークシート方式での多肢選択式での出題ですが、1級だけは論述問題になっているという点があげられます。
また、試験自体も2級と3級に関しては年2回開催されていますが、1級に関しては年1回のみの開催になっている点も受験が難しい要因といえます。
2級と3級に関しては合格率も高く、取得難易度もそこまで高くないので独学で十分に狙える資格といえますが、1級に限っては独学での取得は学習慣れしている方でないと難しいといえます。
しゅん
実際のところ難易度の高い1級を取得するのでしたら、専門性の高い士業などの法律関係の難関資格を目指した方が、資格の使い道という点では有意義かもしれません。