しゅん
皆さんは唎酒師(ききざけし)という資格を聞いたことはありますか。
まだ馴染みの薄い資格かもしれませんが、日本酒のプロフェッショナルとも言える権威ある資格です!
別名「日本酒のソムリエ」とも!
有名人ではタレントのSHELLYさん、モデルの高田秋さんらが取得しています!
しゅん
しかし、ソムリエと比べると認知度も権威性もまだまだ低い気がします。
しゅん
この記事では唎酒師がどんな資格か、どうやったらなれるか、など無類の酒好きライターしゅんが徹底解説します!
このページの目次
しゅん
まずは唎酒師についての基本情報をおさえていきましょう!
唎酒師は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(略称:SSI)によって1991年に制定された資格です!
SSIのHPでは唎酒師をこのように紹介しています。
「日本酒を飲みたい!」と思っていただけるように日本酒のさまざまな魅力を伝えるプロ、それが唎酒師です。
(SSI公式HPより引用)
しゅん
日本酒の知識だけでなく、季節や料理に合った日本酒の提供や、おススメの飲み方の提案など、お客様に日本酒の魅力を伝える資格とも言えます!
日本酒の資格としては、”日本酒検定(1級~5級)”や”日本酒ナビゲーター”などもあります。
これらの資格と唎酒師は何が違うのでしょうか?
しゅん
最大の違いは、「消費者向けの資格」か「提供者側の資格」かという点です。
日本酒検定や日本酒ナビゲーターは、知識を学ぶことで”消費者に日本酒を一層楽しんでもらうこと”を目的にしています。
一方、唎酒師は”日本酒提供・販売者”のための資格。
しゅん
楽しむための知識ではなく、「お客様に日本酒を美味しく飲んでいただくための知識・スキル」が求められています!
いわば、日本酒に仕事として携わる人にとっての登竜門的存在ですね!
しゅん
唎酒師のさらに上位資格として
①外国人に日本酒の魅力を伝える”国際唎酒師”
②テイスティング能力を極めた”酒匠”
③日本酒の先生ともいえる”日本酒学講師”
もあります。
興味がある人は公式HPものぞいてみてください。
しゅん
唎酒師になるためには、SSI主催のカリキュラムを受講して認定を受ける必要があります。
カリキュラムは5コースから選ぶことができます。
しゅん
ただいずれのコースも10万円以上の費用がかかります。(合格時費用含む)
しゅん
スマホやPCなど、オンラインで勉強するコースです。
オンライン上で、課題提出を行い、全部の課題に合格することで唎酒師になれます。
受講から課題提出まで全てオンラインで完結します!
まとまった時間が取れない人や会場に行けない人におススメです!
〈費用合計:128,700円(=申込費68,800円+合格時費用59,900円)〉
しゅん
自宅に教材が届き、それに取り組んで提出&添削を繰り返すことで資格取得を目指すコースです。
通信でも専任講師がマンツーマンでサポートしてくれます。
こちらも時間がない人や、自分のペースで学習を進めたい人におススメです!
〈費用合計:138,300円(=申込費78,400円+合格時費用59,900円)〉
しゅん
全コース中最短のコースです!
2日間会場で講習と試験を受け、わずか2日で認定まで行くという超短期集中型コースです!
2日間のコースの中で、講習と試験が行われ、2日目の最後に合格者が発表されます。
合格したらその場で合格証書が授与され、晴れてその日から唎酒師となります!
〈費用合計:139,100円(申込費と合格時費用一括)〉
しゅん
丸1日会場でしっかり講義を受けるコースです。
講義後、試験までは自宅でしっかり復習を行って試験に備えます。
試験日は自分の都合のいい日を選ぶことが可能!
講義を受けた翌月から1年以内に試験を受ければいいので、じっくり勉強したい方におススメです!
〈費用合計:118,700円(=申込費58,800円+合格時費用59,900円)〉
しゅん
講習会の動画を自宅で見て学習を進めるコースです。
動画を何度も見返してじっくり自宅学習できます。
試験は会場で受けることもできますが、在宅で試験を受けることも可能!
学習から試験まで全て自宅で完結させることができるコースです。
〈費用合計:118,700円~136,700円(在宅試験か会場受験か等で変動)〉
しゅん
5つのコースのうち、私は1日通学コースを実際に受けてきました!
その様子を記事にしていますので、コチラも参考にしてください!☟
しゅん
上の5つのコースのうち、③2日間集中④1日通学⑤オンデマンド の3コースは試験があります。
試験は1次試験から4次試験までありますが、その内容を1つずつ確認していきましょう!
1次試験から4次試験まで全てで7割以上の得点を取れれば合格です!
しゅん
意外と内容が多く専門的ですよね。
気になる合格率や難易度は実際どうなっているのでしょうか??
しゅん
かなり中身の濃い試験ですが、合格率はかなり高いです!
合格率は公式には発表されていませんが70~80%ほどと言われています!
しゅん
また、万が一不合格でも再試験を受けることが可能です!
再試験までの間もしっかりサポートを受けられるため、難易度は高くない試験と言えるでしょう!
これは唎酒師という資格が、取得後に一層知識とスキルを磨き日本酒のプロフェッショナルとして活動してもらうことを目的としていることが背景にあります。
しゅん
唎酒師になることは目的ではなく、あくまでスタートということですね!
ちなみに試験合格後、FBOに入会し認定会員にならないと、唎酒師として認定されないため注意です!
しゅん
FBO入会費用(=合格時費用)が、試験費用とは別途かかる点に注意です。
しゅん
資格=スキルアップを図るもの!
唎酒師も例外ではありません!
特に飲食店従事者・経営者や、酒類販売業を営んでいる人にとっては、日本酒メニューの企画力やお客様への提案力アップに繋がります!
しゅん
日本酒の企画力やセールスプロモーションは試験でも出されるので、実践的なスキルが身に着きます!
また、日本酒を仕事にしていない人も、会食時の注文やプレゼント選びなど色んな場面で役立つことでしょう!
しゅん
唎酒師に認定されるとSSI提供のセミナーなどを安く受けられるため、さらに研鑽を積むことができます!
しゅん
唎酒師の講座では、日本酒の保存方法や劣化、食材との相性なども学びます。
これを学ぶことで、日本酒を買う時に保存状態を確認したり、居酒屋で食べている料理に合う日本酒を注文したり、など正しい「目」を持つことができます!
(ちなみに日本酒は光(紫外線)に弱く、蛍光灯に当てるのも本来NGなんですよ!)
しゅん
日本酒のプロとしての「目」を持つことで、より美味しく日本酒を味わう方法を会得できます!
知れば知るほど奥の深い日本酒の世界。
料理、温度、季節さらには器によっても味わいが変わります!
しゅん
料理とのマリアージュにせよ、温度にせよ、日本酒にもある程度の”セオリー”はあります。
しゅん
しかし、セオリー通りでなくても思わぬ発見があるのが日本酒の醍醐味!
勉強すればするほどその奥深さに魅入られることでしょう!
唎酒師の資格を取って、さらに日本酒を好きになることは間違いないです。
しゅん
唎酒師は主に酒類提供・販売者向けの資格ですが、幅広い方が取得しています。
飲食店従事者や飲食店オーナー、酒販業に携わる人はもちろん、贈答品を送る機会の多い秘書、営業、さらにはインフルエンサーまで業種は多岐に及びます。
しゅん
日本酒は若い世代や女性、海外でもブームになりつつあり、今後活用の場面はまだまだ広がりそうです!
しゅん
熱く語ってしまいましたが、特に日本酒好き・お酒好きの方は、唎酒師に興味が出てきたのではないでしょうか?
費用は決して安くはないですが、仕事で日本酒を扱う方も、趣味で嗜む方も、勉強してみるのはアリだと思います!
しゅん
取って損はない、というよりは、資格取得までの勉強と取得以降の研鑽が醍醐味とも言える資格です!
しゅん
唎酒師の勉強をきっかけに日本酒道を究めていくのも面白いと思いますよ!