最近は書店やAmazonの書籍ランキングでも見かけることが多くなった「地政学」という言葉。
「地政学」とは、「地球(ジオ)」と「政治学(ポリティクス)」を掛け合わせた合成語で、名前の通り地理と政治学を関連付けて起こった事象の原因やその先の展開を予測する学問です。
「地政学」を学ぶことで、
なぜアメリカが世界の覇権国家になったのか?
なぜロシアはクリミア半島を併合したのか?
なぜ中国は尖閣諸島にたびたび領海侵犯するのか?
といった世界のニュースの原因が地理的特性から見えてくるようになります。
しゅん
なぜそのような事件が起きたのかを「地理的特性からひも解くと原因が見え、更にその先の展開までもが読めるようになる」そんな面白い学問が「地政学」です。
今回の記事では、そんな「地政学」の入門編におすすめの本を15冊をランキング形式で紹介したいと思います。
どの本も読みやすい本を揃えたので、地政学に興味を持たれた方はぜひ試しに読んで、地政学の基礎知識をつけていただければと思います。
初心者向け|地政学とはどんな学問?知れば世界の動きが全て解る! - LIFENOTE
このページの目次
地政学の第一人者と呼ばれる地政学・戦略学者の青山学院講師・奥山真司氏が監修した地政学の本です。
「見るだけで会話ができる!」というキャッチコピーの指す通り、図表が多く、視覚的にサクッと頭に知識が入っていき、2時間程度で読み終えることのできる入門編におすすめの読みやすい1冊です。
内容は本格的なので、地政学の基礎にとにかく触れてみたいという方に特におすすめする1冊です。
しゅん
サクッとわかるビジネス教養シリーズは他にも「統計学」や「行動経済学」などの本が出ているので読んだことがある方は多いかもしれません。
多くの地政学の著書を監修している地政学の権威で世界史の参考書も数多く手掛ける、予備校の講師・茂木誠氏が監修した地政学の本です。
ロングセラーの「いちばんやさしい地政学の本」の改訂版で、時代に合った国際情勢を踏まえた内容になっています。
茂木氏の監修ということだけありマンガでも内容が薄いということはなく、地政学についてわかりやすく、簡潔にまとまった1冊です。
しゅん
今回は入門書のおすすめということで、読書に慣れていない方でも取っつきやすいマンガで地政学が勉強できる本として紹介させてもらいました。
英国王位防衛安全保障研究所アジア本部(RUSI Japan)の所長を務める、秋元千秋氏が書いた地政学の本。
地政学の核となる国際関係や国際情勢など難しい部分を簡潔にわかりやすく解説してくれる1冊。
歴史に沿って地政学という観点から世界の情勢を解説しています。
しゅん
この本を読むことで地政学の基礎知識から実用的な知識までを一度に学ぶことができます。
国際アナリストの北野幸伯氏が書いた日本にフォーカスした地政学の本。
内容としては他の紹介した本に比べると入門向けの基礎的な知識は少なく、地政学を活かした実用書といった1冊。
日本にフォーカスをした本ということで今回のおすすめの1冊に入れさせてもらいました。
この本には、日本とイギリスとの意外な類似点や中国とドイツの類似点が地政学的な観点で解説されており、その先に日本が反映し続ける方法を地政学で戦略的に示しています。
しゅん
様々な条件から未来を予想できるという点が「地政学」の面白い部分だと思います。
世界史専門ネット予備校「世界史ドットコム」で人気の講師で河合塾講師の神野正史氏が監修した地政学の本です。
「見るだけノート」という名前の通り、イラスト図解を中心とした構成になっており本に慣れていない人でも一気読みをすることができる人気シリーズの地政学版です。
Amazonのレビューでは誤植が多いという点で評価が低くなっていますが、説明をわかりやすくイラストに圧縮したという点で読みやすくまとまっている1冊といえます。
普段から読書に慣れていない方で地政学の基礎知識を学んでみたいという方にぜひおすすめしたい本です。
しゅん
こちらも人気シリーズの見るだけノートの地政学版の本です。
視覚的にサクッと読むことができるのが大きな特徴です。
多くの地政学の著書を監修している地政学の権威で世界史の参考書も数多く手掛ける、予備校の講師・茂木誠氏が監修した地政学の本です。
世界を9つのブロックに分けて世界史と絡めながらわかりやすく解説されている一冊です。
Amazonのレビューでは偏った思想に基づいていると指摘されていますが、世界史と地政学を良質させたバランス感覚の良さは世界史が好きな方には特におすすめしたい一冊です。
しゅん
茂木さんは地政学の権威ということもあり多数の本を出版されています。
どれもわかりやすく解説されているためおすすめできます。
多くの世界史などの著書を監修している代々木ゼミナール講師・茂木誠氏が監修した地政学の本です。
15世紀~現代までの世界史がこの一冊でわかる!という見出しの通り、時事ニュースを絡めた地政学が分かりやすく解説されています。
構成もカラーの図解や地図などを多用しており、入門書として初心者でもとても読みやすくまとまっています。
文字ばかりの本を読むのに慣れていない方や、図解などで視覚的に地政学を学びたい方には特におすすめです。
しゅん
2021年発売の新しい本ということもあり、
図解など内容の読みやすさに工夫がされています。
東京大学名誉教授の北岡伸一氏と慶應義塾大学法学部教授の細谷雄一氏が編集した地政学の本です。
「ポスト・マッキンダー」時代の地政学を示すという本書の内容は有識者が書いた現実的な国際認識を基にまとめられています。
実用書としても読みごたえがある一冊ですが、図解やイラストなどはほとんどなく、普段から本を読みなれている方でないと入門書としては挫折してしまうかもしれません。
しゅん
文章がメインでイメージを持ちづらいのが難点ですが、
世界地図を用意しながら読み進めることで理解しやすくなります。
多くの地政学の著書を監修している地政学の権威で世界史の参考書も数多く手掛ける、予備校の講師・茂木誠氏が著作した地政学の本です。
東アジアにフォーカスした内容となっており、日本人でもなじみ深い朝鮮半島や中国、現在何かとニュースになっている台湾などを情勢を細かく解説しています。
2025年に南北朝鮮が統一しているという衝撃的なキャッチコピーを使っていますが、内容は左右のどちらに寄っているということはなく読みやすい内容となっています。
しゅん
東アジアに焦点をあてているためとても身近で理解しやすい内容となっています。
フランスの歴史と地政学の教師でYouTubeでも活躍しているバティスト・コルナバスが著作した地政学の本です。
33の世界の問題点に焦点をあてて地政学の観点から解説しています。
どの問題に対しても客観的に事象が起こったことの経緯や現状を公平に書いているのが特徴です。
日本人以外の著者が書いた地政学の本としておすすめします。
しゅん
政治が絡む地政学を公平な立場で書くのはかなり難しい中、
公平性をもって事実が書かれている良書といえます。
今回の記事では、地政学に興味を持った方向けに入門書として読みやすいおすすめの本を15冊を紹介しました。
地政学に興味を持った方で、書籍を読んで更に知識を付けてみたいと思った方はぜひ今回紹介した本を読んでいただければと思います。
しゅん
著書や監修者によって地政学の使い方や説明の仕方が違う点も面白い所です。
ぜひ様々な本を読み比べてください。
日本はアメリカの防波堤?地政学から見る日本とは? - LIFENOTE