鬼滅の刃の時代設定は大正時代!!
唐突ですが、皆さんは大正時代についてどんなイメージを持っていますか?
・・・・・・
はるっぺ
あれ、意外とイメージがない・・・
いどゆう
そうかもしれないね。
大正はたった15年しかなかったからね。
はるっぺ
たった15年!
平成の半分以下だったのね~
天下泰平の時代だった”江戸時代”、近代化の始まりである”明治時代”、戦争と高度成長という怒涛の時代だった”昭和時代”に比べると、どうしてもイメージが薄くなりがちな”大正時代”。
いどゆう
ですが!日本の歴史において重要な出来事がいくつもありました!
いどゆう
この記事では大正時代と「なぜ鬼滅の刃は大正時代なのか」を簡単にご説明します!
これを読めば鬼滅の刃ももっと楽しめるかも??
・大正時代に日本で起こった出来事
・大正時代の日本の暮らし
・大正時代、世界はどう動いた?
・鬼滅の刃の設定はなぜ大正時代?
このページの目次
いどゆう
大正時代とは1912年~1926年の15年間を指します。
はるっぺ
明治や昭和は色々あったのが何となく分かるけど、大正の15年って何かあったの??
いどゆう
とんでもない!実は明治や昭和と同じくらい激動の時代だったんだよ!
まずは日本でどんな出来事があったか見ていきましょう!
いどゆう
大正と聞くとまず思い浮かべるのはこのワードかもしれませんね!
歴史の授業の定番ワードです。
いどゆう
大正時代は日清・日露戦争が勝利に終わった後で、外からの緊張から解放された時期だった、ということができます。
これまで「列強に追いつけ追い越せ!」と外に目が行っていた国民が少し国内に目を向けるようになった時期です。
いどゆう
そんな中で民主主義運動が活発になり、その動きが後世”大正デモクラシー”と呼ばれるようになりました。
実際に、大正14年(1925年)には25歳以上の全男子に選挙権を認める普通選挙が実現します。
いどゆう
しかし、女性の選挙権は認められず、同時に治安維持法も制定されるなど、完全な民主化は達成できませんでした。
いどゆう
日本史においてしばしば発生する米騒動ですが、最も有名なものが大正7年(1918年)に発生したものでしょう。
はるっぺ
米騒動、聞いたことある気がするけど何で大正に起こったの?
いどゆう
その背景には以下3つがあります!
①近代化による急速な人口増加
②人々の食生活の変化(雑穀主体から白米主体に)
③農村部から都市部への人口流出による労働力減
いどゆう
これらの要因が重なって米の価格が急騰し、社会不安が広がりました。
暴動も頻発しています。
近代化の負の側面とも言えるかもしれません。
いどゆう
関東大震災が起こったのは、大正12年(1923年)9月1日です。
東京が一瞬にして焼け野原になり、10万人以上が犠牲になる未曾有の大災害でした。
いどゆう
これまでの大正期の文明的・牧歌的な雰囲気が一気に混乱に転じる出来事でもありました。
ちなみに鬼滅の刃では地震の描写が全くないので、関東大震災よりも前の世界と言えます。
明治に近代国家としての基盤を作った日本ですが、その流れがさらに加速したのが大正時代。
当時の日本は日清・日露戦争に勝利し、列強に仲間入りするなど飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
国内でも鉄道網が広がったり、近代的な街づくりが行われたりなど、大いに盛り上がっていた時代です。
いどゆう
”大正ロマン”という言葉にも表されるように、この時期は文化が発展した時期でした!
はるっぺ
大正ロマン!なんだかおしゃれ~
いどゆう
YOASOBIが最近出した曲にも大正浪漫という曲があるけど、まさにこのイメージだね!
いどゆう
具体的に言うと、大正時代は新聞や雑誌、電話、電報など新しいメディアが続々と登場し、文化や情報の伝達が飛躍的に早まりました!
西洋文化の影響を受けた新しい文芸・音楽・食などが一般庶民に広がり、皆が一気におしゃれになった華やかな時代でした。
いどゆう
ここまで見ると華やかな印象の大正時代ですが、華やかなのは東京など都市部のみ。
農村はまだまだ貧しく、江戸時代とあまり変わらない生活でした。
街では電気・ガス・上下水道といったインフラが整いつつありましたが、農村はそうではありません。
大正に入っても、農村部では自給自足に近い生活が行われていたのです。
そういう点では、格差が広がった時代であったとも言えます。
はるっぺ
”鬼滅の刃”でも浅草に来た炭治郎がその発展ぶりに驚いたり、無限列車を見た炭治郎や伊之助が別の生き物と勘違いしたシーンがあったわ!
いどゆう
炭治郎や伊之助に限らず、あれが農村出身者の偽らざる感想だと思うね。
作中では、2人の”世間知らず感”が強調されたコミカルなシーンだけど。
いどゆう
実は第一次世界大戦は大正時代に起こっています。
日本も参戦しましたが、主戦場がヨーロッパだったこと、日本は大きな犠牲を払わなかったことから、日本史ではあまり重視されていないフシがあります。
いどゆう
しかし、4年半におよぶ戦争で2000万人近い人々が犠牲になるなど大きな被害をもたらしました。
世界史、特にヨーロッパ史においては外すことのできない出来事です。
いどゆう
第一次世界大戦は、帝国主義の終焉にも繋がりました。
はるっぺ
す、すいませ~ん。帝国主義ってなんですか?
いどゆう
帝国主義は、軍事力や経済力を背景に他国を支配・植民地化して自国を発展させようとする政策・主義のことだよ。
19世紀後半以降、欧米列強が帝国主義のもと、アフリカやアジアを植民地化していきました。
それが一変したのが第一次世界大戦。
いどゆう
第一次世界大戦は、これまで植民地を沢山持っていたヨーロッパ列強に大きなダメージを与えました。
強大な軍事力を背景にアフリカやアジアを植民地にしてきた列強ですが、第一次世界大戦によって軍事的にも経済的にも疲弊。
武力による植民地支配に限界を感じ、植民地に大幅な自治を認めていったのです。
いどゆう
国際連盟が設立されたのもこの頃!
軍事力一辺倒の時代から国際協調の時代に舵を切りつつある時代でした。
いどゆう
帝国主義の衰えと反比例してこの時期出てきたのが社会主義や共和制です。
ロシア帝国が崩壊しソ連が成立したのもこれによるものです。
この辺りは日本の大正デモクラシーとリンクする部分でもあります。
ここからは独断と偏見を含んだ考察になります。
いどゆう
大正は、近代化や文化の発展が著しかった一方、色んな歪みが発生した時代とも言えます。
米騒動や格差の拡大が分かりやすいですね。
いどゆう
また、関東大震災や第一次世界大戦のような大事件も起こり、常に不穏な空気感が漂っていました。
そんな近代化の光と闇、不穏な空気感を”鬼”という実態で表現しやすかった時代と言えるのではないでしょうか。
いどゆう
「認めたくないけど、鬼はひょっとしたらいるかもしれない」という漠然とした恐怖感が大正時代の雰囲気に絶妙にマッチしていると言えます!
明治以前の近代化前の時代は、鬼の脅威がまだ身近で、鬼に対する恐れが強すぎたことでしょう。
一方、昭和以降になるとさらに近代化が進むため、鬼を登場させても時代背景と合わなくなります。
いどゆう
近代化の途中で、日本がまだ混沌としていた大正こそ、鬼滅の刃の舞台に相応しかったと言えます!
・「世界一分かりやすい」ブロックチェーンライターを目指す!
・仮想通貨を猛勉強し、現在投資中。NFTも購入済み!
・NFT、GameFi、メタバースの無限の可能性を探る!
・Twitterでも情報を発信中!
・LIFENOTEでは主に「受験」「ブロックチェーン」「NFT」を担当